【通訳案内士試験2次対策】2次試験の勉強の難しさ
Bonjour à toutes et tous ! (マクロンふう)
こんにちは、フランス語とわたしです。
通訳案内士の2次試験、あともう少しですね。フランス語とわたしは、一昨年、通訳案内士試験に合格しました。そこで、今回は口述試験前にした勉強について、思い出しつつ振り返ってみたいと思います。
2次試験の勉強の難しさ
通訳案内士試験の1次試験は通常8月、2次試験は12月に開催されます。1次試験の合格発表は、2次試験の口述試験の、およそ1か月前。そう、単純に計算して、合格発表を待って2次対策を始めると、1か月しか勉強する期間がありません。
なので、2次対策の勉強は、見切り発進で(答え合わせで大体検討をつけられるのですがそれでも…)1次試験が終わり次第始めている方がほどんどなのではないかと思います。
合否も分からないのに、勉強を始めないといけないなんて、もし落ちていたときの事を考えるとかなりリスキーですよね。
参考までに、各言語での通訳案内士JNTO(日本政府観光局)で閲覧可能です。昨年のフランス語での受験者は、1次試験で316名、1次試験合格者数が77人で合格率が25.5%、2次試験受験者数は90名(再受験者含めでしょう)で合格者は62名、最終合格率は19.6%でした。
このデータを見ると、2次試験では、7割程度の方が合格してらっしゃいます。ので、やっぱり見切り発進でもできるだけ早く始めるのが良いのではと思います。
試験の特色
ご存知の通り、2次試験は口述試験で、試験官の前である日本独特の文化や社会などのテーマについて外国語でプレゼンしたり、観光に関するテキストを通訳することが求められます。
内容については、観光庁が先月公表した、今年度の口述試験の予定内容について書かれたテキストで大まかな事は知ることができます。
下の観光庁のサイトから、テキストをダウンロードができます。
このテキストによると、今年から新たに、通訳試験のテーマに関連した実践に基づいた質問をされると言うことです。
例えば、上の観光庁の口述試験予定内容のテキスト(http://www.mlit.go.jp/common/001260400.pdf)から引用してみます。
(例題)茶道は1杯のお茶で客をもてなす儀式である。茶道では、亭主は決められた作法に従い、ていねいにお茶を用意する。客はその気持ちに応えて、感謝の意を表しながらお茶をいただく。茶道で使われるお茶は抹茶で、和菓子はお茶を飲む前に食べる。
という通訳問題がまず出されます。そして、試験官から
(例題)お客様が茶室に入る前に、茶道には作法や決まり事があると聞いて緊張しています。 あなたはお客様に対し、どのように声をかけますか。
のような質問が来るそうです。「おもてなしの一言」とでもいいますか、観光ガイドとして、外国のゲストが楽しくリラックスして日本文化を理解できるよう、うまく仲介してあげる役目が求められているのですね。
ということは、試験では、語学力だけではなくコミュニケーション力(おもてなし力)も見られるということなんでしょうね。
試験を受けての感想
一昨年実際に試験を受けてみて、とっても緊張していてあまり上手く話せなかったし、受けている瞬間は難しいなと思ったのですが、後で振り返ってみると、試験で求められている語学レベルはそんなに高いものではなく、大事なのはむしろ度胸と、上にも書いたようにコミュニケーション力だなとつくづく実感しました。
次回は、実際に試験を受けた際の私の経験を細かに振り返ってみたいと思います。
ではまた近いうちに!
A très bientôt ‼